Tokyo Metropolitan University
Tourism Strategy

「公立大学法人首都大学東京」が行う観光戦略プロジェクトのオフィシャルメディアです

実践観光学習・見学会

2020.02.26

第3回実践観光学習見学会レポート

公立大学法人首都大学東京では、著名な講師の方々から観光についての大局観や専門知識を学ぶ「観光戦略研究会」と併せて、実際の現場を訪ねて見学することを目的とした「実践観光学習・見学会」を不定期で実施しています。

2019年12月6日、「伝統×テクノロジー」をテーマに京都で第3回実践観光学習見学会を開催しました。午後の半日、富裕層を魅了する老舗企業細尾のショールームHOSOO FLAGSHIP STOREと宿泊施設HOSOO RESIDENCE、そして株式会社電通が運営するengawa KYOTOを見学しました。

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まず初めに株式会社細尾 常務取締役 細尾 真孝氏の案内でHOSOO FLAGSHIP STOREを見学しました。

細尾家は元禄元年(1688年)に京都西陣にて織物業を創業。老舗として伝統を継承しつつ、西陣織の技術、素材をベースにしたテキスタイルを海外に向けて展開し、数多くの世界のトップメゾンと取引をしています。

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HOSOO FLAGSHIP STOREは、2019年9月にブランド初の旗艦店としてオープン。1階では、テキスタイルの美しさを最大限に生かしたファニチャー、クッション、ルームシューズなどのホームコレクションが販売されており、2階のギャラリーでは1200年の歴史によって育まれた西陣織の技術や素材を用いたテキスタイルコレクションを見ることができます。さまざまな角度から日本の染色文化に触れ、未来に目を向けた伝統工芸のものづくりを世界へ向けて発信しています。

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HOSOO FLAGSHIP STORE 見学後、徒歩でHOSOO RESIDENCEに向かいました。HOSOO RESIDENCEはテキスタイルブランド「HOSOO」の宿泊施設として戦前期からの京町家をリノベーションし、2017年にオープン。外観は伝統的な町家の造りを守りながらも、内装は西陣織や左官技術による土壁でコンテンポラリーに仕上げられた贅沢な工芸建築となっています。室内にある京都の伝統工芸を用いたインテリアやプロダクトに実際に触れながら、技術の確かさや伝統工芸の魅力を感じることができる体験型の宿泊施設です。

株式会社電通 プロデューサー 各務 亮 氏
株式会社電通 プロデューサー 各務 亮氏

伝統工芸の海外発信プロジェクト「GO ON」をプロデュースした株式会社電通 プロデューサー 各務 亮氏にもお話を聞くことができました。「GO ON」は、前述の細尾 真孝氏他、伝統工芸を扱う6社6名の後継者たちとともに、日本の伝統工芸の新たな価値を発信していくことを目的にスタートしたプロジェクトで、「京都に集積する文化を日本の力に変える。伝統を未来へつなぐ。」をミッションに伝統工芸のさらなる可能性を探っています。

「GO ON」として立ち上げたブランド「Japan Handmade」は、海外のラグジュアリー層をメインターゲットに据え、西陣織でできた家具や金網工芸で作られたランプシェイドなどインテリアに伝統工芸を融合させる取り組みをしています。

最後に、2019年7月に京都四条烏丸にオープンした株式会社電通プロデュースのengawa KYOTOを訪問しました。世界に誇る日本人の美意識をつかさどってきた美しい街に、新しい価値観を受け入れ、仲間とともに新しい社会価値をつくり上げる場として、コワーキングスペースが開設され、人材育成プログラムやアクセラレーションプログラムが開催されています。立ち上げから中心的な役割を担ってきた株式会社電通 プロデューサー 倉石 麻紀子氏の案内で館内を見学し、随所に散りばめられたこだわりを解説いただきました。

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