Tokyo Metropolitan University
Tourism Strategy

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実践観光学習・見学会

2018.12.27

第1回実践観光学習見学会開催レポート 渋谷ストリーム

©渋谷ストリーム
©渋谷ストリーム

10月24日、東京急行電鉄様にご協力いただき、9月に開業したばかりの渋谷ストリームを見学させていただきました。見学会では、冒頭に東京急行電鉄株式会社都市創造本部渋谷戦略事業部副事業部長太田雅文様と渋谷ストリーム総支配人田中利行様に、渋谷の歴史、今後の将来像、そして渋谷ストリームの概要をご説明頂きました。その後、実際に渋谷ストリームを田中様のご案内で見学させて頂きました。

戦後、「若者の街」へと変化した渋谷

見学会が行われた「渋谷ストリーム」は、渋谷川沿いに位置し、商業ゾーンやホテル、ホール、オフィスなどを備えています。また、渋谷川の上部には、多彩なイベントの開催が可能な「稲荷橋広場」や「金王橋広場」があり、新しい渋谷駅南側エリアのシンボルとなっています。

見学会の冒頭でまず、東京急行電鉄株式会社都市創造本部渋谷戦略事業部副事業部長の太田雅文様に渋谷の歴史、渋谷の強み 都市観光の拠点、渋谷の将来像(2027年)をご説明頂きました。

それによると、まず、渋谷は1964年の東京オリンピック後、NHK放送センターが開設、パルコや東急ハンズ、渋谷109などの商業施設の開業により渋谷は「若者の街」へと変化。そして、2000年代に入り、渋谷マークシティやセルリアンタワーを開業し、さらに活性化したようです。「若者の街」として発展してきた渋谷では、カウントダウンイベントや盆踊りなど様々なイベントを開催し、日本人だけではなく外国人観光客の集客にも尽力されています。

渋谷の強みや魅力とは

渋谷の強みとして、渋谷は、都市観光の拠点へと成長を遂げ、2014年度の外国人観光客の訪問先ランキングでは、新宿・大久保、銀座、浅草に次いで第4位を獲得しています。

また、公共空間を活用し、渋谷の街を盛り上げることを目的に「渋谷駅前エリアマネジメント協議会」を設立。ここでは、官民が連携し、工事期間中を含めた街の賑わい、国際競争力の向上と防災機能の強化を実現するための調整・方向づけを行っているようです。

特に、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2027年の一連の開発工事の完成に向けて施設管理や広場利用、防災、サイン、駐車場の一体運用など、渋谷のまち運営スキームを検討中とのことでした。

渋谷が目指す方向性とは

そして、今後渋谷が目指す方向性としては、(OriginalCore)に対しての副都心ではなく、独自のアイデンティティを持った新しい都心(New Cores)として渋谷を盛り上げていく必要があるとのことでした。

オフィスワーカーやIT企業に選ばれる街へ

続いて、渋谷ストリーム総支配人の田中利行様には渋谷ストリームについて、その概要やプロジェクト概要、観光戦略を語って頂きました。

田中様によると、渋谷ストリームは2018年9月13日に、旧東急東横線のホームおよび線路跡地とその周辺敷地に開業しました。そして、渋谷駅南側エリア(渋南(しぶなん))はこれまではあまり来街者が多いエリアではありませんでしたが、渋谷ストリーム開業後、当初予測していた来場者数の約3倍の来場者数を達成したそうです。

このプロジェクトの事業コンセプトは3つあり、それは、①クリエイティブワーカーに選ばれるビジネス環境をつくる、②歩行者ネットワークを整備して、新たな人の流れをつくる、③官民連携により渋谷川を再生して、特徴ある魅力的な都市環境をつくる、とのことでした。

具体的には、IT企業に選ばれるオフィスづくり、そして官民連携による渋谷川の再生など特徴ある魅力的な都市環境をつくり、ハチ公前や道玄坂だけでなく、渋谷駅からの新しい人の流れを渋谷川沿いに作ることを目標とされています。

渋谷ストリームの観光戦略とは

2019年に渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)、渋谷フクラス、2023年度に渋谷駅桜丘口街区が完成予定です。ここでは、「エンタテイメントシティSHIBUYA」として、①世界中から人を惹きつける「アーバンテーマパーク」の実現、②ICT&クリエイティブ産業の集積と産業生態系の確立、③文化・コラボレーション・創造的な環境の創出、④世界が注目するコンテンツとインタラティブに表現・発信するメディアの場の拡充、を目標とされています。

街づくりにあたっては、ニューヨークのハイラインなども参考にしており、旧東急東横線の跡地を活用し、代官山方面へ約600mにわたる渋谷川沿いの遊歩道を官民連携により整備されたとのことでした。

渋谷ストリームの見学

田中様のご案内で館内見学も行われました。

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渋谷川
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アーバン・コア

渋谷川はかつて東横線の陰に隠れていましたが、官民連携により清流復活水を活用し、水流の復活を図ったそうです。また、護岸には「壁泉」という水景施設を設置することで、より身近に水が感じられるような親水空間となり、新たな人の集まるスポットへと変化を遂げていました。

またアーバン・コアは、渋谷の駅と街、地下と地上をつなぎ、新たな人の流れ、スムーズな移動を実現しています。ガラス張りファサードから自然光が差し込み、内部はとても開放的で明るい雰囲気でした。

一連の渋谷駅周辺再開発プロジェクトは、2027年度まで続くようです。これからもどのように渋谷の街が変化していくのか、非常に楽しみです。

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