観光戦略研究会
2019.03.07
第9回観光戦略研究会 外務省参与、近藤文化・外交研究所代表 近藤 誠一 様

1月16日(水)に第9回観光戦略研究会を開催しました。今回は元文化庁長官の近藤 誠一様を講師に迎え、「文明史から見る東京の魅力~新しい観光戦略についての一考察~」をテーマに講演頂きました。
近藤様は、在米国日本大使館公使、外務省広報文化交流部長、ユネスコ日本政府代表部特命全権大使、駐デンマーク特命全権大使、文化庁長官を歴任され、外交・文化振興にご尽力されてこられました。現在は、外務省参与、近藤文化・外交研究所代表としてご活躍されていらっしゃいます。
講演では、海外の世論調査を踏まえて、世界の人々が日本のどのようなところを魅力に感じているかを示して頂き、そして日本の潜在的魅力について、日本と西洋の文化・思想を対比させながら解説いただきました。世界全体が、modernism(西欧近代合理主義)に行き詰まりを感じる中で、自然とpostmodernismの文化を紡いできた日本は、postmodernismを模索する人々にとってのかけがえのないディスティネーションであり、そうした日本の魅力を、ストーリー性を持って、世界に発信していくことの重要性を説かれました。
Q&Aセッションでは、富士山・世界文化遺産登録の際の三保松原の逆転登録にまつわるエピソードをご紹介頂いた他、都内で注目しているスポットや日本の食文化、多言語表示について参加者から質問が寄せられ、近藤様にお答え頂きました。