Tokyo Metropolitan University
Tourism Strategy

「公立大学法人首都大学東京」が行う観光戦略プロジェクトのオフィシャルメディアです

アイデアソン

2019.06.18

第2回アイデアソン 観光産業概論とブレストセッションの事前学習

image-0

5月30日に第2回目のアイデアソンが行われました。今回は、観光産業概論のレクチャーと第3回・第4回に予定しているスタートアップ経営者とのブレストセッションで取り扱うテーマの事前学習を行いました。

観光産業概論

観光産業概論では、ツーリズム・アイデアソンを進める上で必要となる観光産業についての基礎的知識を習得することを目的として、観光庁の「観光白書」など発表されている統計資料から観光産業の現状と展望を学びました。

観光産業は、世界的に「成長産業」として注目されています。世界の海外旅行者数は右肩上がりの成長をしており、今後もその成長は続くと予測されています。

日本に訪れる外国人観光客も年々増加しており、昨年2018年には国内に3,119万人の外国人旅行客が訪れました。世界を見渡すと、フランス、アメリカ、スペインといった観光大国は8,000万人前後の外国人旅行客を受け入れています。日本政府は、2020年までに4,000万人、2030年までに6,000万人の外国人旅行者を受け入れることを目標に掲げています。

訪日外国人市場、いわゆるインバウンド市場に注目が集まっていますが、実は国内旅行消費額のうち、インバウンド市場は4.4兆円、シェアにして16.5%に過ぎません。しかし、人口減少やレジャーの多様化により日本人国内宿泊・日帰り市場の成長が見込めないことから、インバウンド市場への期待は大きく、政府もインバウンド消費額を現状の4.4兆円から2020年までに8兆円、2030年までに15兆円にすることを目標としています。

インバウンド市場の消費額を増やす為に「外国人旅行客数」と「一人あたりの消費額」、それぞれをどのように増やすかが問われています。一方、一部の地域では旅行客の受け入れ過多の状況、いわゆるオーバーツーリズムが問題になりつつあります。旅行者を一極集中させることなく、分散させ、持続可能な仕組みづくりを同時に考えていく必要があります。

ブレストセッションの事前学習

image-02

観光産業概論を学んだ後は、第3回・4回にMATHCAの青木優さん、日本美食の董路さんをお招きするにあたって、それぞれの事業領域について理解を深める為のグループワークとレクチャーを行いました。

第3回はMATCHAの青木さんと「日本の魅力」についてディスカッションする予定となっています。今回の事前学習ではエリアを東京に絞って、「東京ですべきトップ5」をチームに分かれて検討し、発表してもらいました。

発表では、新宿や上野といった定番スポットの他にも、「首都高速道路」や「駅」など交通そのものがブランディング次第では外国人観光客を惹き付ける魅力があると力説するチームもあり、それぞれのチームの個性溢れるプランが出てきました。

ディスカッションの後、残り僅かな時間で「キャッシュレス」について学びました。カード会社VISAの調査結果によると、旅行中、カード決済利用者は現金支払いの人よりも約30%多く購買していることが分かっています。

機会損失を避けるためにキャッシュレスの普及が鍵となりますが、日本のキャッシュレス支払いの導入は遅れている現状があります。実際、消費者によるキャッシュレスの支払比率は、2016年の時点でお隣の韓国は89.1%となっている一方で日本は18.4%に留まっています。

第4回のセッションでは、キャッシュレスを導入しない店舗の理由を探った上で、キャッシュレス支払いの導入を促す戦略を日本美食の董路さんとディスカッションする予定です。

 この記事を他の人と共有する
TOPへ