Tokyo Metropolitan University
Tourism Strategy

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アイデアソン

2019.02.08

第7回アイデアソン スタンダードトランザクション株式会社 代表取締役 井本 勝 様

スタンダードトランザクション株式会社<BR>代表取締役 井本 勝 様
スタンダードトランザクション株式会社
代表取締役 井本 勝 様

12月12日(水)に第7回アイデアソンを開催しました。今回は、ゲストスピーカーにスタンダードトランザクション株式会社代表取締役の井本勝様をお迎えしました。

【ゲストプロフィール】

ビジネスでの世界展開を夢見て中学卒業後渡米し、カリフォルニア州立大サンフランシスコ校卒業(会計学専攻)、在学中にNPO法人を4つ(会計、金融、留学生、雇用支援)運営するなど精力的に活動。
FXCMサンフランシスコ支社にてインターン実施、シティグループ証券株式会社エクイティ本部にて国内外株式デリバティブやデリバティブ商品のトレーディング・営業を担当し、大手銀行や投資信託会社、保険会社の資産運用を支援。
シティグループ退社後、「お金と時間にゆとりがある新しい当たり前」の実現化を目指し、2017年10月、スタンダードトランザクション株式会社を設立。

KEY SPEECH

スタンダードトランザクションとは
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スタンダードトランザクションでは、st-WalletとQuick Buyを主軸とした開発運用サービスの提供と、分散型データベース構築、ブロックチェーンによるデータ管理のプラットフォーム開発などを手掛けています。また、決済・金融業務、仮想通貨、マイクロペイメントといったローン以外のほぼ全ての金融システムをひとつにまとめたサービスを提供することで、海外旅行時の外貨両替、投資、資産運用などの工数削減の実現を目指しています。

金融とIT

FinTechとは、金融と技術を組み合わせた造語が示す通り、従来の「金融サービス」と、AI、ブロックチェーン、ビッグデータ、API、クラウドなどの「IT技術」を融合させたもので、現在ではスマホでの送金、決済、仮想通貨など、幅広く活用されており、富裕層だけではなく、一般の生活の中にも浸透しています。

歴史を遡ってみると、1990年代以前にATMが登場し、金融情報のデータ化、情報のカード化で金融の長距離連携が可能となり、2000年代のオンラインバンキングやモバイルバンキング、さらには信用の自動算出、コンピュータによるマーケット動向計測で自動的に売買をするアルゴリズムトレーディングの時代を経て、2010年代の現在では、AI、ビッグデータ、ブロックチェーンを駆使し、ロボアド、PFM、格安な国際送金などが展開されています。

そして、2025年までに銀行収益の10~40%が喪失すると予測されており、事業の33%がFinTechに代替され、事業損失は20%超とも言われています。世界には銀行口座を持たない人が20億人、資金を得られない新興国の中小企業が2億社、米国でクレジット・スコアを得られない人が4500万人などという経産省のデータからも、今後のFinTechユーザー拡大やマーケットの大きさを知ることができます。

観光とブロックチェーン

ブロックチェーンとは、「1+1=2」が絶対であるように、計算式上で物事を「絶対」とする仕組みで、たとえば、「作業A+作業B=作業完了」という結果をアルゴリズム的に行って、「作業完了」=「決済完了」とするものです。SuicaやPASMOなど既存の電子マネーでは信用リスクを伴いますが、ブロックチェーンを用いることで理論上は信用リスクがなくなります。

ブロックチェーンには、Proof of Workというルールがあり、複数の取引が連続化したもので、難解なクイズ大会にたとえてもいいと思います。これは取引ごとに数字の非可逆性を利用することでセキュリティーの高さを担保し、偽りのない取引や約束の存在、取引順番の正確性、連携が保証されます。

訪日外国人観光客が急増している中で、不測の決済集中が生じた場合、現状では決済サーバーがダウンする恐れもありますが、ブロックチェーンを用いればそのような事態は回避できます。また、周遊バスツアーの乗車料金は一括の前払いですが、ブロックチェーンの活用は、途中下車した際、下車地点までの料金決済ができて、観光客の利便性向上につながります。そのようなことから、ブロックチェーンは観光の現場にもイノベーションを起こすことができると考えています。

アイデアソン

KEYNOTE SPEECH終了後、井本様のファシリテーションでアイデアソンを行いました。お題は、「お金に関する不満なこと」。まずは参加者それぞれで不満をリストアップした上で、各チームに別れて、最も解決したい不満を発表してもらいました。各チームからは、小銭の煩わしさ、キャッシュレスサービスの乱立、予約決済のキャンセル料などが挙げられ、その後、短い時間でしたが、井本さんを交えてブロックチェーンを活用した解決策の可能性を考えました。

次回は、株式会社リバネス 代表取締役グループCEO 丸幸弘氏をゲストにお迎えします。

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