Tokyo Metropolitan University
Tourism Strategy

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アイデアソン

2018.12.14

第5回アイデアソン WAmazing株式会社 代表取締社長 加藤 史子様

WAmazing株式会社 代表取締社長 加藤史子 様
WAmazing株式会社 代表取締社長 加藤史子 様

10月17日(水)に第5回アイデアソンを開催しました。今回は、WAmazing株式会社 代表取締社長 加藤史子様をゲストスピーカーにお迎えしました。

1998年リクルート入社。じゃらんnetの立ち上げなど新規事業開発を担当後、じゃらんリサーチセンターにて「マジ☆部」を展開。2016年7月にWAmazing㈱を創業し、訪日外国人旅行者向けスマートフォンアプリ「WAmazing」をスタートさせる。現在、中国・香港・台湾にてサービスを展開中。

Key Speech

リクルート時代に手がけた「雪マジ!19」
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加藤氏は、リクルート時代から観光による地域活性化に取り組んでこられました。リクルートでは、スキー場の活性化を目的とする「雪マジ!19」を企画。早い時期にスキー・スノーボードを体験してもらおうと19歳限定でリフト券をタダにしたそうです。インパクトのあるキャンペーンの結果、多くの若者がスキー・スノーボードに魅了され、ある調査では回答者のうち9割が翌シーズン以降も「是非行きたい」という意向を示し、さらにはスキー場内や周辺の宿泊施設・店舗の利用による波及効果も果たしているようです。

事業者、そして消費者である若者、双方にとって満足が高く、年々、参加スキー場は増加。そして、他業界も噂を聞きつけ、スキーだけでなくJリーグ観戦、ゴルフ、釣りと様々な体験を無料で提供するプラットフォーム「マジ☆部」をローンチするまでプロジェクトを成長させました。「雪マジ!19」を含む「マジ☆部」は、リクルートの事業ですが、現在はWAmazingが業務委託を受けており、加藤さんが継続して運営にあたっておられます。

WAmazingの創業

リクルートを退職後、インバウンド市場に着目していた加藤さんは、個人の訪日外国人旅行者と日本の隅々までの魅力を出会わせることを目指すマッチングサービスを展開しようとWAmazingを創業します。この時、一人でも多くの旅行客にWAmazingを使ってもらおうとして編み出された戦略こそ、無料で訪日外国人旅行者に対して500MBのSIMカードを配布するというものでした。ここでも加藤さんの狙い通り、多くの訪日外国人旅行者が無料SIMカードに魅了され、アプリケーションをダウンロード。香港と台湾だけで20万を超えるダウンロード数を記録しているそうです。

次に狙うは中国の巨大マーケット

国別に訪日外国人観光旅行者数を見ると、現状75%を中国、韓国、台湾の3ヵ国が占めていますが、今後は、比較的日本に近く、経済発展の著しいマレーシア、シンガポール、タイからの観光客の増加が大きく期待され、また中国人観光客も中国の人口比を考えると、まだまだ拡大する余地が十分にあると加藤さんは予測。WAmazingではこのほど中国本土向けのアプリケーションをローンチし、中国人観光客の取り込みに本格的に取り組んでいかれるようです。

さいごに

スピーチでは、ビザ緩和の相関関係や中国人の訪日観光トレンドにも言及された他、スピーチ後のトークセッションでは、SIMカードや日本の通信政策についても議論が及びました。

加藤さんが手がけられた「雪マジ!19」と「WAmazingは、いずれも「無料」キャンペーンが共通項でしたが、そのキャンペーンの背景には、綿密な仮説と根拠があり、今回のKey Speechではそれらを詳しくご説明いただけ、とても貴重な学びとなりました。

次回は、自然電力代表取締役磯野謙氏をゲストにお迎えします。

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